結婚相手に同じ価値観を求めてしまうあなたへ
2016/10/20
息子を連れて妻が実家に帰省し、僕はひとりでお留守番な夜。
仕事を終えて帰宅したら、廊下に息子のおもちゃが落ちている。
そんな落し物にキュンとしてしまう自分がいることに、はじめて気づきました。
毎日たくさんのお客様にお越し頂き、結婚相手への理想や希望を伺っているのですが、
「価値観の同じ人」
「金銭感覚の似ている人」
「フィーリングや話の合う人」
などなど、お相手に一致や同等という価値観を求める方が多くいらっしゃいます。
けれど、そういったお客様にはいつもこんなお話をしています。
「同じ」な部分だけではなく、「相違」の部分にもうちょっと着目するようにした方が良いと。
価値観や考え方が同じ相手に出会うと、確かに安心もしますし、なんだか上手くやっていけそうな気もします。
ただですね、
どんなに価値観が同じだと思ったとしても、一緒の生活をはじめればそうもいきません。
出会った時は、「ぴったり~」なんて思った相手でも、同じ屋根の下で生活をはじめれば、大なり小なりたくさんの相違点は見えてきます。
考え方だったり、習慣だったり、扉の開け閉めだったり、洗濯物の干し方だったり、洗い物の片付け方だったり、部屋の温度だったり、大なり小なりたくさんの相違点は見えてきます。
というか、むしろ相違点のオンパレード、相違点の宝石箱だと思います。
違う文化で育ってきた二人が、一緒の生活を始めるとしたならばたくさんの相違点が見えますし、同棲しようが何をしようが、子供が産まれて環境が変わったり、お互い歳をとったりすれば、新しい相違点もうまれてくるものです。
そこで大事になるのは、同じ価値観を求めることでは無く、違う価値観にどう向き合うか。
もうちょっといえば、違う価値観にどう折り合いを付けていくかということです。
同じ部分は好き!
けれど
違う部分は受け入れられない。
これでは、結婚生活はまず続かないでしょう。
違う部分があるのなんてあたりまえなのだから、そこにどう折り合いを付け上手くやっていくか。
違う部分への折り合いの付け方が、同じ部分の一致よりも何倍も大事になります。
でもこれって、結婚生活だけではなく、社会生活でも一緒ですよね。
自分の想い通りにならないことなんて山のようにあるわけで、そことどう折り合いをつけやっていくか。
すべてを「我慢」なんていう言葉に変えたら、ストレスで破裂してしまうのですから、我慢をしてやり過ごすのではなく、どう折り合いを付けていくのか。
ここが、長い生活のうえでとても大事になってきます。
じゃぁどうやって、違う部分の折り合いがつく相手かどうかを判断するか?
これはカンタンで、出会って間もなくであろうが、付き合ってからであろうが、
言いたいことがあったり、やりたいことがあったりするなら、どんどん相手に伝えましょう!
自分の想いを押し付けることが目的ではなく、自分の想いを伝え、相手の想いをキャッチして、その折り合いのつく部分を二人で探していけばよいのです。
そこで、折り合いのつく部分が見つかり、二人の新しい文化やルールができた時は、二人の仲はとっても深いものになりますから。
同じ部分がいっぱいある相手との喜びより、違う部分があった時にうまく折り合いを付けられる相手。
そんな相手の方が、一緒の生活を過ごすうえで、穏やかで心地の良い時間を過ごすことができます。
なんていう、結婚生活チョットだけ先輩の、僕からのメッセージ。
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