ピンとくる相手がなかなか見つからないあなた
婚活中の方からご相談をいただいた時に、たまにちょっと違和感を感じることがあります。
「相手の話がとにかくつまらない」
「話が全然膨らまなくて沈黙になってしまう」
「デートの決め方などぜんぜん話が進まない」
など、婚活で出会った相手に対して、コミュニケーションの取り方に問題があるという不安や不信を、よくよくご相談いただきます。
でもね、
そのお話しをする方の大前提として、
「私は普通なんだけど、相手が普通じゃない」
「私は頑張っているけれど、相手は頑張っていない」
というお気持があるような気がしてならないんです。
だから、相手とコミュニケーションが取れないとか、相手とのコミュニケーションでイライラするとか。
あたの普通は相手の普通と同じですか？
あなたの頑張り方はひとりよがりだったりはしませんか？
話がつまらないのは、あなたの話がつまらないからでは？
話が膨らまないのは、あなたの膨らませ方が下手だからでは？
話が全然進まないのは、あなたの進め方に問題があるからではないでしょうか？
あなたにとって普通だと思っていることと、相手にとって普通であることはまったく違います。
あなたがいくら頑張っても、相手が善しと思わなければその頑張りは届きません。
そんな、コミュニケーションの基本を考えて、「普通」とか「正しい」とかおっしゃっていますか？
おそらくですけれど、
相手の話がつまらないのは、あなたの話がつまらないからで、
相手が話を膨らませないのは、あなたの話の膨らませ方が下手だからであって、
相手と話が全然進まないのは、あなたの話の進め方に問題があるからではないでしょうか？
もちろん、
はじめから波長があったり、話が盛り上がったり、何かにつけてスムーズであったり、そんな「わぁピッタリ♡」みたいな相手に出会うとキャキャッとなりますが、それだってほんの一部分についてピッタリなのであって、それからあと一緒の時間を過ごす中では、合わない部分やスムースじゃない部分なんてクソミソいっぱい出てきます。
すべての部分が合う相手はもちろんのこと、合う部分が多い相手でさえ、そんなのおそらくいないでしょう。
合わない部分に対して、あなたがどう折り合いを付けていくのか、
盛り上がらない空気感を、あなたの力でどうやって盛り上げていくのか。
先日のご成婚者様の話ではないですが、
その相手と会うことを決めたのはあなたなのですから、その場の空気をどうするのかはあなたに責任があります。
その相手と続けて会ってみようと決めたのはあなたなのですから、会う段取りをどう取るかはあなたに責任があります。
そこがスムーズじゃなかったり、うまく進まなかったりするのは、相手（だけ）に問題があるわけじゃないんですよね。
これは、
誰とでもうまくやりましょうとか、全員のことを好きになりましょうとか、そういうことを言っているのではありません。
相手と自分は違うんだということを認識して、
相手の心地よい状況を理解しにいって、
どうしたら相手とスムーズに進むのかを考えて、
そうやってコミュニケーションを取っていかなかったら、誰が目の前に現れても「この人とは合わない」ってなっちまいませんか？
っていう話です。
「合わない」って思って、すぐにそこにイラッとしてしまうと、その「イラッと感」は相手に伝わってしまい、余計にコミュニケーションは取れなくなります。
だって、まだ何も知らないあなたにイラッとされて、そんなあなたと仲良くなりたいなんて、相手も思わないですもんね。
「合わない」と思うことがあっても、
そもそも自分の「普通」とは違うんだ、
自分がどうしたら合うようになるか、
そこを考えて、出会った相手と向き合っていくことが大事なのではないでしょうか。
そして、
そこを乗り越えた時に、スムーズにコミュニケーションが取れるようになることもあるんですよ。
なかなかピンとくる相手が見つからないと思っているあなた。
それね、
ピンとくる相手がいないのではなく、人とピンとなることができないあなたがいるだけかもしれません。
って言いっぱなしのまま、今日は終わってみようかな。
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